まず、舞妓さんはおおむね二十歳までの娘さんに限られていますし、お座敷に出られるようになるには「仕込みさん」として、花街のしきたりや行儀作法、京都以外の出身の娘さんには京言葉などを少なくても一年程は修行しなければなりません。ですから、中学校卒業と同時に置屋さんで仕込みさんとして修行を始める娘さんが多く、なかには、置屋さんで修行しながら中学校へ通うといったケースもあるようです。
見習いの頃は「半だら」の帯(写真左) 店出し後の「だらりの帯」(写真右) |
置屋さんに表札を出してもらい、組合にも登録が済むといよいよ舞妓さんとしての仕事が始まります。紋付きの黒い着物にだらりの帯の姿で、お茶屋さんに挨拶廻りをし、Beautiful maiko
舞妓さんを卒業する時期が来ると「襟かえ」をして芸妓さんになります。 舞妓さんの姿は非常に華やかで艶やかです。この舞妓さん独特の姿は、江戸時代の室町通(むろまちどおり)にあった呉服問屋の娘さん達の姿だといわれています。
三月の菜の花 | 五月の藤 |
他の月の花かんざしは Beautiful maikoからご覧になれます。
舞妓さんの特徴のひとつである日本髪は、すべて彼女達の自毛です。その髪型にも何種類かあり、最初は「割れしのぶ」を。二年程経つと髷かえして「おふく」になります。また祇園祭の時などは「勝山」に結います。
割れしのぶ | 下唇のみの口紅 |
お化粧は自分でします。最初の一年ほどは下唇にしか紅をさしません。また顔を白く塗るのは、照明器具がろうそくなどだった時代、薄暗い中でもはっきりと顔が見えるようにとの工夫の名残りです。歌舞伎も同様の理由で顔を白く塗ります。
着物は、舞妓さん達の持ち物ではなく全て置屋の女将さんのものです。振り袖にだらりの帯。この振り袖は、よく見ると丈が少しつめて短くしてあります。これは、小さい子供の浴衣などをそうするように、舞妓さん達が幼く見えるようにそうされているのです。
おこぼ |
舞妓さんの足元、厚底の履き物は「おこぼ」といいます。
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