県では22日、関係部局の担当者が集まり、情報交換や緊急時の対応確認を行った。畜産課によると、県内では240戸余りの養鶏農家で、計679万羽(昨年12月時点)を飼育している。北海道や島根県などで感染が確認されたのを受け、11月末から県内の家畜保健衛生所が養鶏農家の巡回を進めている。
野鳥については、10月下旬から監視を強めている。県自然保護課によると、環境省のマニュアルに従い、感染リスクが高いとされるハクチョウやマガモなど33種の野鳥が1羽でも死亡した場合、検査を実施。鳥獣保護員にも大量死や異常死に重点をおいて巡視するよう依頼している。
一方、マナヅルの越冬地として知られる玉名市の横島干拓地で観察を続ける日本野鳥の会県支部の満田実さん(60)によると、22日までに13羽の飛来を確認したが、特に異常はない。「出水のツルとは飛行ルートが異なり、ウイルスを持つほかの鳥と接触する機会や、感染の危険は少ないのではないか」と話す。

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