2010年10月27日水曜日

初雪の日のキノコ採り

雪が降っているのにキノコを採れるのは日本の国でも北国だけでしょうね。私と夫は山菜採りが大好きで春はまだ雪の消えない内から秋は道が雪で塞がれるまで山へ行きます。青森県は回りが海だらけですが、海はあまり行く気にはなりません。私達の住んでいる青森市に面している海は貝類の養殖が盛んで、海と言うより、海と言う畑と言った感じですから。むつ湾内は何処に行っても養殖の為の作業小屋があり、仕事場です。太平洋側か日本海側に行かなければ自然の海は見られません。それに海で食べ物を採るのは大変です。どうして採ったらいいのか分りません。ですから私は魚屋さんで魚が高いとは言いません。魚を捕まえるのは至難の技で自分では出来ません。でも山の山菜、キノコは違います。誰でも採れます。採った物の品質が良いか悪いかはありますが、毒草か毒キノコでない限り食べられます。青森県の人達は山菜採りが好きです。行かない人は行けないから行かないのです。足腰が弱って山を歩けない、昔は行ったけど、もう高齢になってしまった、休みが取れない、などなど理由はいっぱいですが本当は皆行きたいのです。山は不思議と人を惹き付けるものです。天気予報でさんざん気温が下がれば平地でも雪が降ると言われて、聞いてテレビで見てもいましたが、そんな日は誰も山へは行かないだろうと雪の降るのは覚悟の上でした。採りに行ったのはカラマツ林に生える「ラクヨウ」と言われるキノコです。これは地方名で正式名は「ハナイクジ」です。キノコの呼び名は沢山あって同じキノコでもさまざまに呼ばれます。このラクヨウダケは万能キノコと私は呼んでいます。まず採取期間が長くて好きです。9月中旬から11月中旬まで生えます。採り方も簡単です。捜さなくてもカラマツの木の下に行けばいいのです。最初の頃は群生しますので、松の木でも何の木の下にでも生えます。胞子が飛んでいるのでしょう。菌とは不思議なものだと思います。もう大分終わりの頃なのですが、採りに行けば必ず一定の量は採って来ます。秋が深くなると太い木に生えるので、とても立派なマツタケみたいな足の太い物が見つかります。何しろカラマツの木の下に行けばいいので、時々回りを見て木を捜してそこの下を見ていればいいのです。大型のキノコで、虫も入りません。それも好きです。ただナメクジが好きで、ナメクジだけはこのキノコを食べるみたいです。採っている前半は雨合羽を着ているので、ポカポカ暖かく良かったのですが久しぶりの白い雪がちらついて来たら、とたんに寒くなりました。向こうを見たら八甲田山はまたたく間に真っ白に見えました。10月には一度は雪が降ります。でもこの雪はすぐ消えて、11月は小春日和の日があります。どんな料理にも合うこのキノコは沢山採って塩蔵しておきます。まだまだ採りに行きたいキノコです。

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