2010年10月22日金曜日

天然キノコ

冬を前にした山からの贈物、天然キノコ。今はスーパーに年中キノコがありますので、本当の山から採った物は天然と言わなければなりません。スーパーにあるのは工場で生産された物です。TVの料理番組でも、それではキノコを切って入れます.....なんて平気で言いますからね。あれはキノコじゃありません。キノコのような物です。シイタケの原木栽培した物だけは天然キノコと同じだそうです。新聞か何かで読んだ事があります。私は山菜の採取が趣味です。このキノコ採りは春の山菜とは違った面白さがあります。形からして可愛いのですね!そして品種によっては広い範囲に群生します。本当に何処から手をかけたらいいのか分らない程群生していれば声も無くなります。私が言っているのは「マツタケ」以下、マイタケからの雑キノコの事を言っております。香り「マツタケ」味「シメジ」と言われますがシメジとは「本シメジ」の事です。これは簡単に採る事が出来ます。近くの里山にでも生えていますが、マツタケは採った事はありません。ここは青森県ですが弘前市の方に多く生えているそうで、私の住んでいる所の近くの山にもあるみたいですが、誰も教えてくれません。香りだけだったら「バカマツタケ」と言うキノコがあります。本物のマツタケの100倍の香りがします。一本あれば何の料理でも充分マツタケの香りを堪能する事が出来ます。だからバカと言う名前が付いているのです。香りもすればいいと言う物じゃありません。過ぎたるは及ばざる如し とはこんな事を言います。青森県の人達が大好きで、誰でも採れて、何処にでも生えているのが「ナラタケ」です。地方名は沢山ありその土地に住んでいる人達が名づけている本当に身近で愛されているキノコです。青森県津軽地方では「サモダシ」と言います。青森市の人達もそう言いますので青森市も津軽地方に入るのだと思います。このキノコの呼び名でその人の出身地を当てる事が出来ます。青森県では弘前市を中心とした津軽地方で「サモダシ」八戸市を中心とした南部地方の人達は「カックイ」下北半島の人達は「ボリボリ」と言います。津軽地方のサモダシは三文ダシから変化したと言われています。ダシがいいからです。秋の朝、菜っ葉の中に生のナラタケを入れた味噌汁を食べれば、美味しさと一緒にもうすぐ冬が来るのだなぁ.....と真っ白な雪景色が思い出されます。秋の新聞は賑やかで、毒キノコによる中毒や、どこそこに熊が出たとか、キノコを採りに行って帰らない=遭難、など自分の事で無ければ面白いニュースばかりです。でも、この中の一つでも自分が体験したら、思うだけで鳥肌が立ちます。楽しい中に恐ろしい事がある山菜採取です。

0 件のコメント:

コメントを投稿