2010年10月20日水曜日

我が家の向かいの3軒の家

私の家の台所の窓ガラスは透明でとても大きくカーテンなどで覆っていません。外が見えるようにわざとこうして作ったのです。私は調理が苦手で出来ればやりたくありません。お金が沢山あったら家事をしてくれる「家政婦」さんを雇うのが私の夢です。こんな私なので道路を挟んで見えるお向かいの3軒の家を見ながらの調理はとても楽しいのです。何もロクな料理を作るわけではありません。
真向かいの家は75歳のお婆ちゃんの一人暮らしです。とても若い時、ご主人を車の事故で失いました。その後、二人の女の子を成長させ嫁がせて、今は一人で年金で暮らしているのです。多くもない年金を上手にやりくりし、自宅の裏の狭い畑に好きな野菜を植えて、寝るも起きるも自由な生活をしています。ただこのお婆ちゃんは腰や足が悪く自転車にも乗れません。内臓はあまり悪い所は無いそうですが、ここだけがネックです。夜遅くまで電気が付いています。テレビを見ながら眠ってしまっているのです。私が理想とする生き方です。足腰をもっと良くしないと。その右の家は少し家族が多いです。若い夫婦を中心にその夫婦の娘、お婆ちゃん、お婆ちゃんの娘の出戻りのアラフォーの娘、家族全員が可愛がっているプードルのオスの犬のファーちゃんです。男はお父さん一人、後はすべて女でとても仲良く暮らしています。若い夫婦には長男も居ましたが県外に就職して家には居ません。ここの家の人達は全員が働きに出ていて、食事の支度はみんなでやるそうです。出勤時間や家に帰ってくる時間が皆マチマチです。ここも夜は遅くまで起きているみたいです。
左の家は今大変な事になりました。若い夫婦に子供が3人と年寄り夫婦の7人家族です。いつもは車の出入りが頻繁で車庫から出したり、入れたり、又、外部からの車での訪問者が多く、見ていても飽きない家でした。それが随分荷物を運ぶなぁ....と思っていたら、今度は大きな3トン車を借りて来て、荷物を沢山運びました。若い夫婦達です。4日間もかかって荷物を運び、居なくなってしまいました。人の話だと、青森市内の遠くない所に一軒屋を借りたそうで、随分前から出る、出る、と若いお母さんが言っていたのだそうです。私はそんな事は何も知らず台所の窓から今日は何台の車が出たり入ったりしただろうと、のん気に見ておりました。今は老夫婦二人の暮らしで大きな家は真っ暗で寂しげです。家の屋根の下には人々の小さな人生がそれぞれあるのですね。

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