大学入試問題のインターネット投稿事件で京都府警は3日、19歳の予備校生を逮捕した。世間を揺るがした「ハイテク・カンニング」の実態は、普通の受験生が携帯電話一つで実行した幼稚な手口とみられることがしだいに判明。万全とみられていた不正対策の死角をあらわにされた大学関係者は「性悪説に立たなければいけないのか」と今後の対応に苦悩する。
「合格したかった」。当初は通信技

4大学の入試で、予備校生はサイトに寄せられたものとほとんど同じ文面の答案を提出。一部の大学には合格しており、投稿は「本気」の受験対策だったとの見方が強い。だがその手法には、発覚を避ける巧妙な技術の痕跡はみられない。
投稿で身元を特定されないよう配慮した

気になるのは、試験官の監視の目が光る中、気付かれずに投稿した、その方法だ。
盗聴・盗撮機発見サービスをするセキュリティー会社「JPS」(札幌市北区)によると、ボールペンや眼鏡、腕時計型など一見しただけでは分からない超小型カメラは、通信販売で1万円程度で購入可能。ただ、短時間で画像データを携帯電話に取り込み、投稿するのは難しいという。

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